2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

横溝系フランス映画

俺は常々フランス人は意外と横溝正史が好きなんじゃないかという疑いを抱いている。フランス映画を見てると、たまに横溝的世界観をもつ作品に出会う事があるのだ。最初に怪しいと感じたのはジャン・ジャック・アノーの「薔薇の名前」を見たときだ。そのおどろ…

映画ファンは妄想がお好き(2)

前回は横溝正史の「八つ墓村」を取り上げて、「俺ならこう映画化するね」という妄想をえんえんと語ってしまった。あきれる人もいるかも知れないが、この種の妄想は映画ファンにとっては日常茶飯事である。さて今回は皆様お待ちかね(?)、恋と冒険の一大ロマンとし…

映画ファンは妄想がお好き

前々回からずっと金田一とか横溝のパチモンについて書いてるけど、書きながらどんどん妄想が膨らんででくるのを抑えられなかった。どんな妄想かって? 映画ファンの妄想といえば相場が決まっている。「俺ならこう映画化するね」というやつだ。小説を読めば必ず…

東映ラプソディ

前回の記事で、横溝映画は日本のジャーロであるという結論になったけど、この話題は面白いのでもう少し続けたい。70年代の横溝ブームは、角川・東宝の一連のシリーズによって火がついて、松竹の「八つ墓村」で頂点に達したという図式である。しかしジャーロ的観…