2012-01-01から1年間の記事一覧

突然変異手塚アニメ(2)

手塚治虫がなくなったとき、「Comic Box」という雑誌が手塚の特集をして、各界の著名人からの追悼文を載せていた。宮崎駿も寄稿していたけど、その内容が後々まで語り草になるほど凄まじいものだった。実は俺もこの特集号をリアルタイムで購入して宮崎の追悼…

突然変異手塚アニメ

ちょっと前に「アニメ師・杉井ギサブロー」というドキュメンタリー映画を見た。杉井ギサブローとは80年代にTVアニメ「タッチ」の演出で名を上げ、続いて劇場用アニメ「銀河鉄道の夜」を監督した人だ。俺の印象だと70年代の後半に出崎統が出てきて、次…

獅子心王、尊厳王、失地王(4)

前回は「ロビン・フッド」の時代を通り越して十字軍運動の顛末まで話が飛んでしまった。なぜ十字軍の話を始めたかというと「ロビン・フッド」を理解するのに必要だったからだ。しかしその顛末にまで話を広げる必要はなかった。調子に乗りすぎだね。今回は時…

獅子心王、尊厳王、失地王(3)

前回はノルマン・コンクエストの話で終わってしまったので、その続きから。今度こそ本当に「ロビン・フッド」の話に入るぞ。本当だぞ。 ノルマン・コンクエストから30年後の1096年、第一回十字軍の遠征が始まる。いよいよ十字軍時代の幕開けである。こ…

獅子心王、尊厳王、失地王(2)

前回は「ロビン・フッド」の話題の前ふりのつもりで「キング・アーサー」の話を始めたら止まらなくなってしまい、そのまま終わってしまった。今回はちゃんと「ロビン・フッド」を語るつもりだ。でもその前に、ついでだから「キング・アーサー」の時代から「ロ…

獅子心王、尊厳王、失地王

今朝はなかなか印象的な夢で目が覚めた。俺は学校の教室みたいな場所にいた。その教室には机も椅子もなく、代わりに四十個ほど洋式便器が生えていた。その中の二個が壊れていて、ウンコが流れない。俺は必死でバケツの水をかけたりして溜まったウンコを流そう…

陰影の新基準

やはり1971年という年が重要である。この年は、前回の記事にも書いたけど、70年代アメリカ映画のルックを決定した撮影監督ヴィルモス・ジグモンドが2本の西部劇を撮って関係者の度肝を抜いた年だ。一般的な映画ファンにとっては「フレンチ・コネクション」と…